題名 :『瞼の母』

登録日時 :02/02/02 18:46

1962年 東映 加藤泰監督・脚本 長谷川伸原作 カラー 83分

私が見たのは73分しかなかった。10分はどこに行ったんだろう?

渡世人、馬場の忠太郎(中村錦之助)は、5歳のときに別れた母を追って、旅を している。しかし、ついに探し当てた母・おはま(木暮実千代)は、大店のおかみになっていて、金を目当てに来たかとけんもほろろに忠太郎を追い返す。

けれども娘(大川恵子)に諭され、母性本能に目覚めて必死に忠太郎を探すおはまの前に、凶状持ちの忠太郎は姿を現さず去った。(終)

なんつうか、それだけの話で、あっけない。やたらと錦之助が泣く、という映画 だった。確かに錦之助は上手いし、加藤監督の独特のカメラ・ワークが満載なのだけれど、私には今一つ盛りあがりに欠ける気がした。

そもそも、個人的に嫌いな役者が多いのね。沢村貞子、阿部九州男、河原崎長一郎など。

それはさておいても、忠太郎とおはまの会話シーンがいわばメインデッシュで、 ここはとてもよいのだが、それ以外の前菜だのデザートの部分が、貧弱に思える。舞台劇と映画の演出ポイントの違いだろうか。

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